お読みあそばせ

もはやただの日記

だいぶネタバレしながらのHELLO WORLD感想

ハローワールド見ました。金曜日、別にいいか(金ないし)と思ったけど、あらすじ読んでやっぱり行くべきじゃん!? と強く思ったのは、主に野崎まどのせいです。好きです、know。見終わってお決まりのタリーズでのコーヒーブレイクを決めていますが、めっちゃ机ガタガタする……。

私、松坂桃李が多分好きなんだろうな……って思ってたんですが、今回、好きって認めるべき、と考えを改めました。
内容はよかったよ! 好きなタイプの話だった! 君を愛したひとりの僕へ、僕が愛したすべての君へ、とかが好きな人は好きだと思う。
カタガキ氏、死ぬのかと思った。死んだ。でもあのとき自分を消せ、って言ったところ、好きです。彼女のいない世界に生きていたってしょうがないけど、自殺する勇気もなくて、だったら世界のために自分に自分を殺してもらってちょっとでも意義のある死にしたいんでしょ!? って思った。
笑って死んだので深読みのしすぎだろう、と思ったら案の定深読みのしすぎであった。ここで笑って「幸せだった」と言えないカタガキだったらリセットされてた。
映画の尺的にも、エンタメアニメ映画的にも、めんどくせーSFの説明とか、視点切り替えとかしなかったんだと思うんですけど、ラストシーンのおそらく現実の二人の物語、見たかったです。あそこ、あえてのさらに未来の仮想世界でも全然ロマンあると思うけどね。

パンフ読んだらやっぱり最初はもっとゴリゴリのSF企画だったみたいですね。多分SFが好きな人ほど「この作品はもっと奥の方まで考えられてるんじゃないか?」って気がつくと思うのですが……。ゴリゴリに掘ったハローワールド、どっかで執筆されないだろうか。
作中、イーガンぽいって言われて「なるほど順列都市かい?」って考えてたんですけど(作中にも出てきた気がする)、順列都市が参考作品に入っててウハハハと内心喜んだ。パンフレット、SF参考作品がたくさん列挙されていて、見てないの、見よう。

君の名は以降って自発的に言ってて、たしかに意識したんだろうなって部分が多くある映画でした。挿入歌は……誰が悪いわけでもないんだけど、RADっていうか野田洋次郎がすごすぎるだけで。 総じてよかったです。テンポやバランスもとても好きな塩梅でした。