お読みあそばせ

本とか映画の感想文

魔法科としてはよかったけどキャラが多いと大変だな〜「劇場版魔法科高校の劣等生」

公開2日目の日曜日。札幌ではまだ特典がもらえましたけど、首都の方ではなくなったところも多かった本作。客層はSAO以上に男性が目立ちましたが、他の劇場はどうだったんでしょうか。
見終わったあと、後ろにいた男性たちが「お兄様めっちゃかっこよかった〜」と言っていたことが嬉しかったです。

魔法科高校の劣等生の映画としてはよかったと思いますが、映画としてはSAO超えはないだろうな〜、という印象。
というのもSAOと違い、出さないといけない魔法師が多すぎる。魔法科は、魔法師を取り巻く権力や政治や魔法の仕組みを描かないといけないため、どうしても戦闘シーンは少なくなりがちなのに、登場人物に魔法師が多いから、ひとり1発が限界。
わかっていたものの、もっと魔法の打ち合いが見たかったなー! という気持ちを払拭できるほど、軍事・政治・権力争いを描いているわけでもなし。
好きなキャラが1発しか魔法撃たないと「畜生!畜生!」になってしまうかも。幹比古があんな極大魔法撃てて成長を感じたし、美月とはもはや夫婦で幸せだったけどもうちょっと活躍しても……とか……思わなくもないです。

見どころはおそらく、司波達也よりも、映像では初のアンジーだと思います。
というのも、物語初期、それこそ1年度はお兄様は他になにができるんだろう!? という楽しさがあったものの、今はなく、むしろ「お兄様が出てきたら俺TUEEで全部終わらせてくれる」。お兄様がダースベイダースーツマント付きできた時点で全部なんとかなるでしょ、と思ってしまい、お兄様の活躍に対する楽しみはなくなってしまった。
アンジー、戦略級魔法師なのにちょっとボケてるところめちゃくちゃかわいかったし、アクセントになっててめちゃくちゃかわいいです。
あと作監・石田可奈なので、深雪が小説に近いというか、大画面でみるととびきりの美少女になるよう、気をつけて顔描いてるな、と実感できます。舞台挨拶では水着に注目! と言ってましたけど、そういうの魔法科に求められているのか私にはわからない……*1雫の水着が半ケツですごいとは思いました。

面白かったけど、逆に劇場版SAOってすごかったんだな!? と思う結果になってしまった。人気アニメの映画化で求めるのは、お祭り感なんだけど、SAOはそれを見事にやってくれたんだなあと。

SPEED STAR

SPEED STAR

*1:少なくとも私は求めてないけど柴田さんが好きだし柴田さんの巨乳も好きなので悔しい

富士フィルムX70買った(中古で)

私はnexus5ユーザーである。問題はカメラがiPhoneと比較して、かなり、よくない。
反対にiPhoneのカメラはすばらしいと思う。新聞一面広告でもすげーなって思うんだから、それはもうすごいのだ。4.7インチ32GBのiPhone7、税別72,800円のうち、6万円くらいはカメラ代なのでは? とさえ思う。
しかし2年でもっさり、バッテリーはしょぼしょぼ。確実に2年に1度は買い換えないといけないマシンに、7万円強出せるほどメンタルと懐が強くない。
格安simiPhone運用考えてないし、AndroidAndroidで便利なのだ。カメラなら6万円で買えばいいじゃん。

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週末映画ライフについて

以前は俄然DVD派だった*1のだが、いかんせん平日一歩も外へ出ないのもザラで「やばい不健康すぎるし精神も病みそう」と思い、外に出る手段のひとつとして、映画を外に見に行こうと思ったのがはじまり。
月1本として、年12本観るなら会員カード作ったほうがお得だろうと、いろいろ比較してユナイテッド・シネマのカードを作りました。

映画館は比較的空調がよく、涼しくも暑くもないし、寒ければ毛布もある。強制的な2時間拘束イベントとしては、マッサージだと10分1000円として、1万円以上とられるのと比較すれば、1000〜1500円は格安だと思う。2時間ぼんやり映像を見ていればよい。
ほとんどモーニングで見に行っているけど、そうなると早起きせざるを得ず、1日を無駄にしないですんでいる。

ちょっと前は人とカラオケ行ったりしていたけど、人とカラオケ行くのが疲れるようになった。曲のサイクルが早すぎるし、趣味がちょっとずつ合わなくなってきた。2.5次元アイドル曲ですぎやろ。
だからといってひとりで行くほどの趣味ではない。
カフェで読書とかも考えたけど、読書するときはダラつきながらやりたいので、カフェみたいなオシャーな場所では気が引ける。
外で運動したくない。

それでたどり着いた映画だけど、とにかく動きたくない人間にとってはいい趣味になったと思います。もともと映画みるの好きだけど、IMAXや4DXが誕生して映画館へ行くことが、より「体験」になっている。貞子VS伽椰子とか絶対DVD借りるまでしない*2

いまのところ100%ひとりで見に行っているけど、前述の貞子VS伽椰子とかは誰かと見たかった。怖かったのではなく。見終わったあと、誰かと一緒に「wwww」ってやりたかった。
というわけで面白そうな映画があれば誘って下さい。

*1:自転車買ったし、近々DVDのレンタルもしたい

*2:4DX3D見た。最高でした

世界観がしっかりしていて2巻もめっちゃ楽しみ! な「天空の翼 地上の星」

中華ファンタジーと聞くと「十二国記」をどうしたって思い出してしまう私です。こんにちは。
慣れない国が舞台だと、登場人物の名前が覚えられなかったり、文化背景に疑問がでてきます。いつもそこで購入を悩んでしまうけど、和風ファンタジーは少年陰陽師で、海外ファンタジーはハリポタで、中華ファンタジーは十二国記で履修しているので、問題ないことが多いです。

本作は、まず世界観がしっかりしているのが素晴らしい。ファンタジーにおいてこれは大前提ですが、世界観を掘り下げてくれればくれるほど好きです。
キャラクターもすごくよい。ニアBLといってもよいと思う。ホワイトハートだし。ニタニタしてしまうけど、彼の旅の結末がそこにあるのかはわからない。まだ1巻だし。これについてしゃべると、あらゆることがネタバレになってしまう……。

で、世界を書こうとしている感はあれど、主人公はあくまでも飛牙、というスタイルなので小難しくなくジュニア小説らしい。登場人物もそれほど多くないので「漢字が読めねえ」と目次に戻る回数も少ないはず。
舞台が政権交代で荒れに荒れた国が舞台なので、この国の今後が気になりつつも、2巻の舞台は飛牙の行く場所・次の国へと写るのがもったいな〜い! でも2巻が待ち遠し〜い! と思っていたら、7月に2巻がでるとのこと。ヤッター! Kindle版待ってるね!

天空の翼 地上の星 (講談社X文庫ホワイトハート)

天空の翼 地上の星 (講談社X文庫ホワイトハート)

ひとりぼっちだった少年の、もう失われた世界の話し「K SIDE:GREEN」

まさかスクナにそんな過去があったなんてね。

アニメ「K」のスピンオフ小説であるが、Kはそもそもアニメで描いているのは、一番派手なシーンだけなので、オタクが喜ぶキャラクターの掘り下げは小説やマンガを読まないと、ほぼ全くわからない。
不親切な設計ですが、それでもアニメは面白い*1

アニメではスクナ、cv釘宮りえのめちゃ強い子ども。という印象だったのですが、彼もまた、心に傷を抱えたKの登場人物で、jungleはそんな彼が唯一見つけた世界であった――完!
幸せな世界はアニメですでに崩壊していて、二人目の友だち・流も死んでるし、彼のことを思うとただただかわいそうになってしまった。
でも、シロもアンナも宗像もきっと「それが生きていくっていうこと」と言いそうだし、事実世界は理不尽なので、スクナには強く生きて欲しい。

それと別に流もかなり好きなキャラだったんですが、改めて彼がどのような理念のもと戦っていたのかわかり、ゾッとしました。
流の「迦具津事件のとき、すべての人間が王ならこんなに被害はでなかったから、みんな王になるべき」という強引な方法は「石盤を破壊する」という、別の方向からのアプローチで解決さたことを考えると、K2期の最後のバトルは、信念の戦いであり、それはめちゃ熱い展開だったなと、思います。

K、主要登場人物の過去がそれぞれつらいところ、本当に大好きです。

K SIDE:GREEN (講談社BOX)

K SIDE:GREEN (講談社BOX)

*1:アニメの世界の常識をいちいち説明しないのが好き

泥水の中の歪んだ愛と希望、そこから生まれる幸せ(?)な未来について「のばらセックス」

イエーイ! セックスしてますか!?
と出だしましたが、この本そういう話しではない。タイトル通り歪みきった世界で唯一の女として生まれたおちばちゃんが、多くの男根を突っ込まれても、めげずに愛を信じ、自分の未来を信じ戦う精戦である。誤字ではない。
暴力と精液にまみれた汚泥の中から現れたのは、ちょっと変な家族写真。ピース!

さて。中盤から、なるほど「ビスケット・フランケンシュタイン」に近いにおいがすると思っていました。性? 愛? によるSF?*1
本作のほうがより歪んでいるし、直接的な表現がバンバン出て来るし、エグいけど。絵的にはかわいい女の子とかわいい女の子で、もっというと、男の娘と女の子で、やってることは強姦ですけど。

数々の男根を無理やり突っ込まされて、それでもめげずに生きていくおちばちゃんのガッツがすさまじい。BLにも言えることですが、痛い系ラブストーリーでは性的にタフでないと生き残れないことを、まざまざと見せつけられました。
おちばちゃんの、どんな悲壮な目にあっても、めげず、戦い、自分と、自分の周りの人がなるべく穏やかに、幸せになれるようにがんばる姿のなんと強いことか。

セックス、という文字のインパクトが強いのですが、人間を殺して食べる集団とか(ちょうかわいい)、人間を殺して性的興奮をえるうさみみとか(ちょうかわいい)もいて、中二病罹患者には、めっちゃ響くキャラクターばっかり出てきます。
ラストはびっくりするほどのハッピーエンドで、お見事でした。中盤がつらければつらいほど、ラストが輝く物語です。

のばらセックス (講談社BOX)

のばらセックス (講談社BOX)

ビスケット・フランケンシュタイン (メガミ文庫)

ビスケット・フランケンシュタイン (メガミ文庫)

*1:めっちゃライトなSFファンなので、ふんわりとしか言えない……

そういう映画じゃないけどFBI特別捜査官にめちゃくちゃ萌えてしまった「パトリオット・デイ」

見ました。結末はわかってても見たくなる作品は、よい作品です。ミステリー小説は犯人を先に読むタイプの女、私。
犯人がわかっても、そこに至るまでが気になったらそれは読むに値する小説です。たまに経過もわかってしまい「やっぱりね〜時間の無駄だったわ〜」と思うこともあります。
パトリオット・デイはノンフィクション映画で、結末はわかっていても見たかったし、見てよかった。見てよかったよ!!

まず声を大にして言いたいのは、テロが起こってパニックのなか、颯爽と現れるシュッとしたFBI特別捜査官リック・デローリエケヴィン・ベーコン)が、めっちゃ刺さった。端的にいうと彼にキャラ萌えをしたので楽しかったです。
パンパンに鍛え上げた体や、わがままボディの警察官の中、シュッとしたキツネっぽさを感じる初老のケヴィン・ベーコン……*1。いろんな映画を見てきたけど、はじめてFBI捜査官かっけーと思いました。

最初の流れで「うおおお! 踊る大捜査線を思い出すぜ!」と思ったけど、犯人、犯人の近親者、被害者、警察と様々な人の目線で物語がすすむので、もっと群像劇的で、ドキュメンタリー的だった。
で、ドキュメンタリー映画を見ないので、飽きるかなと思ったけど、全然飽きなかった。133分ある映画なんですが、全然長いと感じない。まとめるのがすごくうまい。90分映画見てる感覚でした。
個人的に短く感じる映画はすごくよい映画だと思います。

劇場を出たところに、HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKYの広告がバーン! とあって、ウッヒョー!!! と盛り上がってしまい、じんわりとした感動になってしまいました。
私が面白く見られたのは、FBI捜査官に萌えたのもあると思いますので、シュッとした、細いフレームのメガネをかけた、めっちゃ賢そうなおじさんが好きな人にもおすすめです。

*1:58歳だから初老じゃない

無性にマッサージに行きたくなる「今夜もカネで解決だ」

ジェーン・スーの噂のエッセイを読みました。なぜなら私もマッサージが好きだからです。というか、いい年になったらいい感じで働くためにマッサージに行くのは必須です。もはやマッサージはご褒美ではなく、治療。

私の行きつけはいくつかあり、中でも某治療院が一番予約がとれない。そこは「脳の不調を改善し、自己治癒能力を高める」というもので、いわゆる一般的なマッサージと違い強く揉んだりはしません。ゆえに「揉まれた〜い」「触られた〜い」と思うことがしばしば。
ええ、予約しましたとも。近所の激安マッサージ店を。

「女のマッサージは男の風俗」とはよく言ったもんだ。私は主に治療のために通っていますが、妹はおしゃべりしに行くという。
いい年になって恋人もいないし、誰とも接触しない生活だと、ふと人間との物理的接触をしたくなる。でも恋人作るのが面倒だし、親におねだりするのもな〜〜! というときは、マッサージに行きましょう。心の充足はもちろん、コリもほぐれ体が軽くなります。
ホットペッパービューティーを見れば、美容室同様初回はお得なクーポンがついてくるので、ジプシーするのもよいでしょう。予約もネットで一発です。

ちなみに私が好きなのはドライヘッドスパ*1

今夜もカネで解決だ

今夜もカネで解決だ

*1:ドライじゃないのも好きだけど、セルフドライが面倒くさい!乾かしてくれ!

BLの名手・凪良ゆうの綴るBL以外の愛の形「神様のビオトープ」

集英社オレンジ文庫から「きょうの日はさようなら」を出した一穂ミチに続き、BLの名手が一般向けに書いた本。講談社タイガが発表されたときに、名前を見つけてこの日をどれだけ待ちわびたか。ちなみに一穂ミチの名前もあったのでそちらも楽しみにいしている。

ビオトープ、懐かしい単語だな。環境デザインを専攻していたので、耳に馴染んだ言葉である。簡単に言うと、田園風景のような人間が作った場所で、動物や植物が自生し、うまいことバランスを保って、いい感じの自然環境になってたのが良かったので、それを住宅や都市でもやってみよう、というやつ。人間が手をいれて、長く共存できる自然を作る、みたいな。
そこにあるのは小さな世界だ。生きてる箱庭……? と思ってくれればよいと思う。

本作は連作短編で、そのどれもが少し歪な愛の物語である。男×男こそ出てこないものの、そのどれもが、広く一般には受け入れがたい愛の形だ。多くの人には受け入れがたいという部分で、たしかにBLに通じる部分があるのだけど、BLではなかった。むしろBLを読まない人にこそ読んで欲しい。
いやーーーーーー、正直こういう話がめちゃくちゃ好きなのでだいぶ興奮してしまったのだ。

わたしはひとりが平気な人間だし、幼いころ、わりと周りに「なに考えてるの?」「話聞いてる?」と言われたタイプ*1なので、わかってもらえなさは少し、理解できる部分がある。それでいいと思ってるし、しょうがないと思ってる。
登場人物たちはそれぞれ、分かり合いたかったり、諦めていたり、決意していたりするけど、それを全部ゆるっと笑ってしまう、主人公の死んでしまった夫の存在が清々しい。それが死んだからだと思うと、「あなたには関係ないから笑えるのね」と思うし、でも生前からの性格だと思うと萌える……。夫、なんと罪深い存在なのだ。

これすごく映画向きの作品だと思うんだけど、どうでしょう。数年後、どっかの監督が見つけて映画化してくれないかな。してくれ!

神さまのビオトープ (講談社タイガ)

神さまのビオトープ (講談社タイガ)

*1:いまもわりとよく言われる。話は聞いてる

BLの足音が聴こえる「ちょっと今から仕事やめてくる」

映画館でCMを見て内容は気になるものの、どうかなと思っていた映画であった。母にその話をしたところ、ラストのネタバレまで聞いて、BLの気配がしたので見にいった。
行きつけの映画館の、一番奥の、席の斜度がほとんどないような小さな部屋での上映。中央よりやや前が好きな私は、座席の位置を見誤ったと思った。映画はとてもよかった。

どうかな、と思っていた原因は福士蒼汰にある。イケメンなのは認めるが、ただのイケメンに興味はないのだ。演技のちゃんとできる人間なのかな、と思っていたけど杞憂に終わった。
JC・JKをターゲットにしている(と思われる)恋愛映画ばっかりかと思ったら、ちゃんとがんばってんじゃん! と思ったけど、ライブドアによると大コケしているらしい。えっ、よかったのに。ちゃんと「ヤマモト」に見えた。
まあ、こういうやついるわけない、という感じはあったけど。サラリーマンばかりが画面にうつる中、ひとりだけ派手なアロハシャツなので、悪目立ちしているのは製作者側の意図だろう。

気になったのは福士蒼汰ではなく、会社の先輩役の黒木華である。なんだあの場末の風俗嬢みたいなスタイル……。ハマりすぎて怖いし、枕で仕事とってるかと思った。ものすごい場末の風俗嬢だった。
口紅が赤すぎるのかな。ブラック企業で心身ともにギリギリで、そういう部分も場末の風俗嬢感に繋がっていたのかも。私はこのスタイル嫌いじゃないけど。

さて、問題はBLの部分である。なんというか、杉原理央テイスト? 死んだ双子の片割れがいなければ出会わなかったし、彼は死んだ双子の片割れの代わりだということを、ずっと意識していくんだろうけど、これから恋愛が始まるのだな……というラストだった。よい。
あ、これはBLのプロローグなんだと思って浄化された。工藤阿須加も浄化パワーを受けてからは、オールホワイトの衣装なのもよかった。
陳腐な感想になるが、心がささくれたときに見るべき映画だった。よかった。